働く場所を選ぶ際に気を付けたいこと

透析看護師として働きたいという場合は「透析室」がある病院への入職が必要だ。バスキュラーアクセスセンターや透析クリニック、腎臓病外来がある内科医院を選ぶのが近道だろう。また、急変時など24時間透析対応が可能な総合病院の透析室も選択肢の一つだ。地元の内科クリニックなどでも小規模の透析室を設けていることがある。

透析看護師として働くためには、求められるスキルがあり、外来や病棟看護の実務経験が広く求められる。糖尿病や腎不全に関する臨床経験があるとなおよいだろう。透析看護師として経験がない場合、入職を受け入れる病院の選択肢が狭まる可能性も念頭に入れておこう。

病院によっては透析看護経験者で即戦力となる看護師を求める傾向がある。透析看護師の場合、なおのことスキルが求められることがあるのだ。また入職後の研修制度が整っている病院を選ぶこともおすすめしたい。

「透析看護師になるとオンコールなし、残業なし、日勤中心で休みが固定」といったメリットがあると報じられることもある。しかし、メリットが先行するのは職場を選べた場合のみだ。急性期病院やオーバーナイト透析を実施する病院では、交代勤務や夜勤がある。また、土日祝日の透析に対応する病院もあるだろう。かかりつけ病院と位置付けされている場合は、患者の急変に対するオンコールの可能性もある。このように透析看護師としてのスキルや働き方のミスマッチが起こらないよう、求職活動時にはチェックしてほしい。